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2015年11月17日 (火)

2かいめのマラソン

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おとといの日曜日は、勝手ながらお休みをいただきまして、神戸マラソンに行ってきました。

次回のための備忘録です。

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一週間前から天気予報とにらめっこしていたのですが、ずーっと雨マーク。
       

しかし、前日の天気予報からは、朝方にやみそうな気配に。

天気予報が悪かったら、「あてにならんやろ。」って思う人。
でも、この日は、100%天気予報を信じてる自分がいました。

朝目が覚めた時は、まだ雨音がしていたのですが、真っ暗の中、自転車に乗って駅に向かう途中は、まだ小雨が残っているものの、傘をもたず、京都駅へ。

やはりホームに近づくにつれ、一目見てランナーとわかる方が増えてきました。

神戸に近づくにつれ、すっかり雨もあがって、奇跡的に陽射しが出てきました。
なんか、すごくツイてる感じで。

今年はじめの、はじめてのマラソンの京都は、陸上競技場スタートだったので、広々とした感じだったのですが、神戸は三ノ宮の駅おりたら、すぐスタート地点って感じで、まったくちがう雰囲気に。

そして、荷物をトラックにあずかってもらい、スタート地点に。
はじめての時は、最後方でしたが、今回は、前のタイムがあるので、Bブロックってことでした。

最後方のスタートってのは、人の壁をすり抜けて走らなければならず、普通に走れるまでに、かなりの時間がかかったのですが、それも解消されそうでした。

スタートを待っている間、まわりの人を観察していたのですが、やはりBブロック。
ウルトラマラソンやトレイルランのTシャツを着た人、ひごろから相当走りこんでおられるのが一目でわかる筋肉の脚がいっぱい。

自分がこんなとこから走ってええのんかいな?

後ろから、えらいスピードでこられて、踏みつけられていくんとちゃうのかいな?

なんてことも頭によぎったり。

靴の観察もしていたら、断然アシックスが多いようで、ひねくれもんの自分は、少数派のadidasに、ちょっと喜んでだりしてるうちに、いよいよスタート!

さすがBブロック。スタートの合図からしばらくたって、スタートラインにたどりつきました。

まぁ、焦らず流れに沿って、神戸の街中を、大丸や。南京町や。って、自分の知ってるとこを通りながら、ちょっとまた混雑が。

一人のランナーを囲むように数人のランナーが。

通りすぎる時に、あっ、クワバタオハラの小原さんや!

そうそう、出産8か月で、「運動ほとんどしたことないけど、いつまでも元気なお母さんでいたいから、挑戦します。」ってゆったはったなと。お母さんになって、一段と強くならはるんやろうな。なんて考えながら。

生田神社やら、湊川神社やら眺めながら、今回の楽しみは、ラップをとること。

はじめての時は、時計は着けていったものの、使い方になれていなく、全くどんなペースで走っているのか、途中に設置してある電光掲示板も、タイムではなく、時刻だったので、10.22.35とかいう表示を見ても、10時間ってなんやねん。時計潰れてるやんけ。って恥ずかしながら思ったものです。

街中でドラエモンを見つけて、コスプレランナーやな。って思ってたら、背中に「4時間で走ります」の文字が。
ペースランナーの方で、わかりやすいように、コスプレしたはることが判明。
ドラエモンに「ついていったら4時間切れるんですね」って当たり前のことを聞いたら、

「はい。今は、ちょっと遅めですが、3時間45分ぐらいでゴールします!」と。

どっかで抜かれるやろうけど、沿道からの「ドラエモンがんばれ~!」の声援を聞き続けるのも妬けるので、ちょっと前へ。

こんなたくさんの人と走っていると、今日は楽やな。これはペース遅すぎるんとちがうか?

と感じて、1キロごとにラップを押しつづけてたら、5分前半から、4分台で。なんかおかしい。

4時間切るペースでも、五分半でいいのに。

しかし、全く早く感じない。

ちょっとペース落とさな、最後つぶれるんかな?と頭がよぎりましたが、後ろから抜かれるのが、いやな性格なので、だまされたように快調なペースを続けたのでありました。

走り込みしてなかったので、4時間半から5時間で楽しんで走ろう♪って感じで迎えた神戸マラソンも湾岸に出たら、明るい陽射しが後押しして、とても快適でした。

明石海峡大橋を折り返して、ひたすら湾岸Run♪どこまでも走れそうな♪


しかし、走っている間って、いろんなことずっと考えているもので、沿道から応援してくださってる人たちは、想像できない震災のひどいとこから、ここまで神戸をたてなおさはったんやな。って思ったら、がんばらなあかん。とパワーいただけました。

いつも近くに、完璧にスーツを着こなして、カバンを左手におろしたまま持った、コスプレランナーが走ったはりました。

こんな格好で、暑いのに、本気で走ったらサブ3の人なんやろなぁ。って思いながら。


そんなこんなで、中間点へ。

時間を見ると、このままのペースで行ったら、下手したら3時間半いけるんちがうか?

ってほど快調すぎて、ちょっと色気が出てきました。

しかし頭の反対で、ペース落とさな、バタっと止まる恐怖感が・・・。


葛藤が頭の中を駆け巡りながら、アップダウンで徐々にペースが落ちてきましたが、だいぶ貯金があるので、余裕で4時間切れるしな。って感じで前へ。

しかし、やはりやってくるものは、確実にやってきました。

30キロぐらいから、じよじょに足が重く、歩幅も小さく。

頭ン中で歌を唄っても、歌詞が出てこない。はじめのワンフレーズばっかりのエンドレス。

「俺はロボットやし、えらいことはないんや。」とおきまりの脳をだます作戦。


このころから、まわりのランナーも同じような空気が漂ってきています。

前の方から、脚を痛めて立ち止まって、もう一度走ろうと必死にがんばったはる人。
はじめてのマラソンの時に誓ったのは、「歩いたらやめる。街の中を迷惑かけて、走ってるのに申し訳ない。走りたくても走れなかった人にも申しわけないので。」

でも、そんな価値観は2回目のマラソンでは、完全に変わってました。

棄権される人は、制限時間に引っかかる人と、一生懸命練習して脚を痛めた人。自分の限界に挑戦したために、脚が壊れたために、歩くのがやっとの人。歩くって、いろいろあるのです。

道中、ずっと近くで走ったはった、サンタのコスプレの女性。
細いのに、足取りは衰えることなく、しっかりと。(あとから聞いたら、マラソンには、暑い日だったようで、)サンタさんは、もっと暑いのにがんばったはる。と勇気をもらいながら。

スーツのランナーは、もう上も下もビショビショで、色が変わってます。
「何をそんなに急いでるんや?サラリーマン!」って頭の中で叫んでいたり。

ここからは、はよ心臓破りの坂がやってこい。力余ってるうちに、の願い。


街に入ってきて、沿道の声援が響き渡ってきて、またパワーをもらい、やっと前方に現れたモンスター!

25mを駆け上がる壁。

ポートアイランドに入るために避けては通れない道。

34キロぐらいからこれは、ほんまやめてくれ~。です。

上を見上げると、みんな止まっているように見える。歩いてる人も。


そして、小股で視線を前に落として、ひたすら、ただ腕を振る。
上を見たら、テンションおちるし。

ここは車専用なので、道路の両脇は、ボランティアの方たちの「もうちょっと!がんばれ!かっこいいで!みんないい顔してる!」の声と笑顔が・・・。

歌にもあるように、「きっとこの世界の共通言語は、英語じゃなくて笑顔だと思う♪」はほんまやなぁと。こっちもでるはずのない精一杯の笑顔が。


しかし、ちぎれそうな脚を必死にあがっても、頂上がやってこない。


もうこうなったら、おきまりの最後のカードを切るしかない。



「ラグビー部なめてたらあかんで!」(何十年前のことやねんw)


もう、これしかないのです。どんな時も、最後に使うカード。


やっとこさ頂上をこえたら、後方から、「ヒ~!ヒ~!イッヒ~!」

と、ここで子供を産むのか!って声が。


この声には抜かれまい。としばらく考えたら、きっとこの人は、4時間切りめざしてがんばってきはった人なんや・・・。この声出したはる人より自分は、まだ楽なはずや。まだ出し切ってへん。って思ったら走れて。

ここからの最後の3キロは、ほんまに長いです。

そして、まわりにランナーがいっぱいで、出し切ってる感が半端ない。

これは、もしやして、4時間ギリギリラインではないのか!
1秒とかでサブ4逃したら、もったいなすぎる。

この辺では、時計変なとこ押してしまってて、時間がまったくわかってないのでした。


とてつもなく長い1キロを塗りつぶして、最後の直線。

ゴールのところにかすかに見えた「3」の文字。

たすかった。もっと近づいて見えてきて、なんとかゴールできそうと。

グロス3.57.41
ネット3.55.04

けっこうやばいとこ走ってたようです。
でも、振り返れば、4時間切りって考えてなかったので、成長したかなとか。


でも、今回もゴールした瞬間は、やっと終わったって感じでした。


走り終わって、フイニッシャータオルかえてもらって、メダルかけてもらって、バナナもらって、チップとってもらって。

ボランティアの方は、みなさん笑顔で元気でした。ほんとうにありがとうございました!

着替えてからのミネストローネも、身体に染みわたりました。


「神戸マラソン」「神戸の人」

心もっていかれました。

また、出たいです!

幸い、次の日も、ほんのりの筋肉痛だったので、まだ成長できるかなって。

今度は、しっかり走り込みして、ラストに爆発したいです♪



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